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Posted by チェスト at

2009年10月07日

健忘の分類3

健忘は様々な病態および症候の総称であり

いくつかの観点から分類ができます

●心因性

心的外傷やストレスにさらされたことでおこる健忘

精神病理学的には解離の一種に分類され

解離性遁走や譫妄と合併することも多い

脳に器質的な障害はみられない

●外傷性

頭部外傷をきっかけとしたもの

●薬剤性

精神作用のある薬剤の使用によるもの

飲酒によるものが体験されることが多く

睡眠導入剤によるものもよく知られる  


Posted by きおく at 14:39Comments(0)

2009年10月07日

健忘の分類2

健忘は様々な病態および症候の総称であり

いくつかの観点から分類ができます

●逆向性健忘

受傷・発症より昔の記憶が抜け落ちた状態

記憶を呼び出す想起の障害と解釈できる

●その他

薬剤性のように薬剤が有効である間の

記憶がない場合は睡眠導入剤であれば

「中途覚醒時健忘」などと表現することがある

●全健忘

健忘の期間内の記憶すべてが思い出せない状態

●部分健忘

期間内の記憶のうち思い出せるものと

思い出せないものが混在した状態  


Posted by きおく at 14:39Comments(0)

2009年10月07日

健忘の分類

健忘は様々な病態および症候の総称であり

いくつかの観点から分類ができます

●症候性

全身疾患の症状としての健忘

コルサコフ症候群正常圧水頭症などでは

代表的な症状である

●認知症(痴呆)

認知症で健忘は必発であり初期からみられる

また神経の変性疾患で健忘そのものが症状である疾患も

痴呆に分類される

●前向性健忘

受傷などした以降の記憶が抜け落ちた状態

記銘すなわち新しく覚えることの障害と解釈できる  


Posted by きおく at 14:38Comments(0)

2009年10月07日

認知症への言い換え

「認知症」とは日本ではかつては

痴呆と呼ばれていた概念ですが

2004年に厚生労働省の用語検討会によって

「認知症」への言い換えを求める報告がまとめられ

まず行政分野および高齢者介護分野において

「痴呆」の語が廃止され「認知症」に

置き換えられました

各医学会においても2007年頃までに

ほぼ言い換えがなされています  


Posted by きおく at 14:38Comments(0)

2009年10月07日

知能が後天的に低下

「痴呆」の狭義の意味としては

「知能が後天的に低下した状態」の事を指しますが

医学的には「知能」の他に「記憶」「見当識」の障害や

人格障害を伴った症候群として定義されます

従来非可逆的な疾患にのみ使用されていましたが

近年正常圧水頭症など治療により改善する疾患に対しても

痴呆の用語を用いることがあります

単に老化に伴って物覚えが悪くなるといった現象や

統合失調症などによる判断力の低下は

痴呆には含まれません

逆に頭部の外傷により知能が低下した場合などは

痴呆と呼ばれます  


Posted by きおく at 14:38Comments(0)